カンボジア・クメールゴールデンシルクの特長

カンボジア・クメールシルク
  カンボジアの国名から名づけられた”カンボウジュ種”の蚕の糸は輝くような黄色です。
クメール王朝から続く絹織物の技術は、長い内戦やポルポト政権の黒衣強制で衰退し、飢えで蚕も食べつくしたと言われています。
そして親から子への伝播の流れを遮り、いったん途絶えてしまいました。
内戦後、カンダル州ブレックルンテ村では自分たちで織物を復興させてきました。
当初は、織りムラ、染ムラ、汚れも目立ちましたが、今は生糸の汚れさえ一つ一つ手で取り除かれています。
カンボジア・クメールシルクは、タイシルクのようなツルンとした手触りとは異なり、ざっくりとした質感のシルクです。
 
カンボジアで手織りシルク生地を生産している村は、復興活動等により、年々増えています。
クメール絣という、伝統的な柄織りをやっている村や、繊細で薄い、ブラウス生地のような織物を作っているところもあります。

ある村では、左の写真のように、縦糸と横糸で異なる色を使い、その組合せによって生地の色合いを出す方法で織られています。生糸は紬糸や玉糸を主に使っています。
例えば、左のように、縦糸を赤、横糸を青で織ることにより、出来上がりは、紫になり、角度によって玉虫のように、微妙な色がかもし出されます。

紫の縦糸、横糸で織ったものは、色はくっきりしていますが、この方法で織られた反物の魅力には及びません。
シルクの光沢とあいまって、微妙な色合いが美しい...。
   
ゴールデンシルクは全て現地での手織り
  カンボジアの生糸は本当に綺麗な黄色。陽に当たるとゴールデンシルクのように輝きます。
カンボジア・クメールの黄色いシルクは機械生産に向かない非効率的な蚕だと言われていますが、昔ながらの非効率的な黄色い蚕は、丈夫でしなやかな高品質の生糸を吐きます。
しかし、残念ながら綺麗な黄色は精錬するとクリーム色に退色してしまいます。
退色しても自然の風合いがある素晴らしい生成り色です。
   
絹宗のカンボジア・クメールゴールデンシルクは
  当社が取り扱っているカンボジア・クメールシルクは村の自立を支援しているNPO Shien Tokyo
Shien Tokyoでは、「クメールシルク de 村おこし」事業計画に基づいて、カンボジアの内戦後、自らの文化である手織りシルクを復興しようとする村の自立に協力するため、特定非営利活動法人CEALOグローバル・ハーモニー・ジャパンの国際協力人道支援活動に参加し、村の現地調査や、シルク織物と染色について研究を行いながら、技術指導を行っています。


関連団体:現地NGO団体
HOPE OF CAMBODIA
HOPE OF CAMBODIA代表:カンボジア王国  シソワット・カンタレス妃殿下
Shien TkyoとHOPE OF CAMBODIAとは自立支援事業のパートナーとして>「クメールシルク de 村おこし」 プロジェクトを協働で実施しています。